副業は「副収入を得るために携わる本業以外の仕事」を指します。
ただ、日本国では従来から「民間企業の被雇用者や公務員が副業を行なうこと」は原則で禁止されてきました。
しかし、民間企業は生き残りをかけて、早期退職制の導入などの合理化や経費削減を行い、積極的に企業のリストラを進めています。これに伴って、民間企業の副業に対する禁止措置は緩和されてきているのが現状です。
企業も労働時間を減らしているのにも関わらず、退社後の社員のプライベートな時間を拘束することはできませんし、給与をアップできないので「他で稼いでも構わない」と言わざるを得ない現業もあります。
さらに副業は収入を得るだけに留まらず、実はビジネススキルの向上にも役立つ効果があります。雇用関係が終身雇用から流動的な雇用に変わってきている現在、従業員は転職予備軍や起業予備軍でもあります。
したがって、このような副業による社員へのメリットに着目して、従業者に副業を解禁する企業も増加しました。同時に副業するサラリーマンが周囲に増えています。
副業ではまずは「その副業をしていて楽しい」と感じることが重要です。その理由は副業が一時的ではなく、これからもダブルワークとして継続する可能性が高いからです。
また、不景気の長期化や終身雇用の崩壊などから、今後も「副業人口は増える」と言われていますが、日本人の感覚として「副業は本業で稼げない中途半端な人間がすること」というイメージが未だに根強く、自分の趣味を副業にできている人以外には副業を秘密にしていることが多いです。
趣味を生かした副業
好きなことで収入を得たり、趣味の延長で稼いだりする人は、副業に自分の興味を生かしています。収益重視というより「楽しさ+副収入」を両立した稼ぎ方です。
例えば、プロ野球が好きなので土日だけ球場で生ビールを販売、地方に住んでいるので入手困難な限定グッズを手に入れてネットオークションに出品、古いパソコンをカスタマイズして転売するといったスタイルです。
時間を生かした副業
自由な時間にできる副業は、本業が忙しいときに助かります。逆に自分の意思に任せることになるので、継続できない人もいます。
副業では時間だけではなく体力も消費しますので、副業の初心者は時間に融通の利く短期バイトや成果報酬を選ぶと、たまにダブルワークを休みことが簡単にでき、無理をするリスクが減るでしょう。
一方、本業が定時で終わる人は、固定型のバイトでも構いませんが、そのときも睡眠不足や体力不足で本業を疎かにしないことが大切です。
身体を考慮した副業
身体への負担が大きくなると、本業で支障を来たすために気を付けたいです。特に肉体労働は体が一気に疲労します。
サラリーマンが働きやすい時間帯は金曜や土曜の退社後から深夜、もしくは土日です。例えば、警備員や交通量調査員は土曜や日曜向けで、しかもあまり動かないバイトです。同じ意味では日曜の日中に働く資格試験の監督なども、軽作業であるために体力が消費しにくいです。
早く稼ぎたい副業
借金返済に工面していたり、日常生活が困難であったり、目標のための資金が不足しているのであれば、とにかく貰える金額にこだわるべきです。
高単価の職種では、引越しスタッフや建設現場作業員などの体力勝負のバイトが有名ですが、身体への負荷がかなり大きいので30代以降は避けたほうが無難でしょう。
できたら頭脳タイプや技術タイプの副業が単価が高くてベストです。特別な技能を持ち合わせていない場合、例えば飲食店であれば、アルコールがメインのレストランや深夜業務ですと、1日1万円を超えることもあります。
また、なるべく連休に短期バイトを集中することが有効です。もしくは結婚式の代理出席や治験モニターといった少し変わった仕事も魅力的です。
週末起業での副業
ネットを使った週末起業はメールのやり取りだけで仕事が完結し、自宅でリラックスしながらの仕事はストレスも少ないです。完全な成果報酬型なので時間に拘束されることありません。
ウェブライターやネットオークションが人気を集める一方、アフィリエイトやせどりといったノウハウを習得して、成果が上がる副業も注目です。
また、同じネットオークションや輸入ビジネスでは商品によって、マーケットを1つに限定することがないので、自分の興味を副業に反映しやすく、続けやすいことも特徴です。
特技を生かした副業
副業に関わる行為が全て将来の目標のためであり、今後の自分にプラスになるかが判断材料とします。
本業も同じ職種であることが多く、デザイナー、プログラマ、ライターといったクリエイティブな分野に偏っています。
分野によっては最低賃金で下働きをすることも珍しくありませんが、本業と副業の相乗効果が期待でき、必ず将来の役に立ちます。